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お茶ができるまで

蒸製玉緑茶の製造方法

茶は茶園で栽培し、適期に摘採した生葉を加工することによって製品となります。
茶葉は、摘採した時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まります。
日本茶の場合、可能な限り新鮮な状態で熱処理(蒸す・炒る)をすることによって
酸化酵素の活性を止め、葉の形状を整え、水分をある程度まで下げ、
保存に耐えられる乾物状態にします。この乾物状態を「荒茶」といい、
生葉から荒茶に仕上げる工程を荒茶製造(加工)と呼びます。

この荒茶製造工程で、味・香味・水色が決まります。摘採後のすばやい熱処理と、
その後繰り返される揉みによりお茶の品質が大きく左右されます。

製造工程

1.生葉管理(送風・加湿)


摘採した生葉を放置すると、すぐに発酵が始まり、熱をもちます。
品質劣化防止・鮮度維持のために、摘み取った茶葉に湿度の高い風を送り、
茶葉の発酵を防ぎます。

含水率80%

2.蒸熱


茶葉の色を緑色に保たせながら青臭みを取り除くため、
圧力の少ない蒸気で茶葉を蒸して、酸化酵素の活性を止めます。
このときの蒸し時間の長さによって「味・香り・水色」の
基本的な性格が決まるといわれています。
 

3.冷却・葉打ち


蒸した茶葉を高温のまま放置すると、鮮やかな色あいが失われ香味も悪くなります。
風を送り込み、急速冷却することで、茶葉の色沢と香味の保持を図ります。
茶葉の色沢・香味の向上と、次の粗揉工程の時間を短縮するために、
茶葉を熱風の中で摘み込みながら乾燥します。
 

4.粗揉(そじゅう)


茶葉を柔らかくし、内部の水分を低下させるため、
乾燥した熱風を送り込みながら打圧を加え、適度に摩擦・圧迫しながら揉みます。

含水率50%

5.揉捻(じゅうねん)


茶葉をひと塊にし、加熱せず圧力を加え、揉み込みながら、
茶葉の水分を均一にします。

含水率27%

6.中揉(ちゅうじゅう)


揉捻後の茶葉は萎縮し、形も不揃いで水分量もまだ多いため、
熱風の中で打圧を加えて揉みながら乾燥させます。
 

7.締・乾燥


機械の回転によって丸形に整形します。その後、熱風で乾燥させます。
これにより、長期の貯蔵に耐えるようになり、さらにお茶の香味を発揚させます。

含水率4〜5%

>仕上げ加工へ


仕上げ加工工程

荒茶は形が不揃いで、しかも水分含有量が多いために変質しやすく、
そのためまだ製品としての価値を持ちません。
したがって、荒茶を製品として完成させるために、仕上げ加工を行います。
これにより、貯蔵に耐え、同時に香味を消費地の嗜好に適合するように整え、
外観・内容ともに製品価値が上げられます。仕上げ加工とは、火入れ乾燥、
ふるい分け、切断による整形、風力や電気的感応による選別などの工程によって分類されており、
消費地の嗜好や販売価格によって調整配合を行うものです。

製造工程

1.合組機


合組作業は、荒茶を1度に1000kgを行います。
当社の独自のブレンド技術により、お茶の持つ長所を最大限に引き出します。

2.総合機


投入口から供給された荒茶は、特殊回転節によって、
細かい茶と大きい茶に分別されます。大きい茶葉は、回転する切断網の中で、
カッターによって小さく切断され、真空突箕、静電選別機、回し節を通り、
ほこり等が除去され、かりがね、白折、粉茶、本茶等に分別されます。

3.異物除去装置


電磁フィーダにより供給された茶葉は、
急勾配の平面シュートをすべり落ちて検査部に供給され、
整列された茶葉をカラーCCDカメラと赤外カメラで検査し、
異物を検出すると、イジェクターから圧縮空気を出し除去します。

4.色彩選別機


急勾配で平面のシュート上をお茶を流し、2台の超高感度CCDカメラ、
高速イジェクターによって、ケバ・棒等を識別し選別します。

5.遠赤外線回転火入れ機


遠赤外線と外部バーナーによるダブル加熱によって火入りを行う。
遠赤外線は、直接お茶に吸収され、お茶の内部から加熱します。
そのため、色、香り、風味が保たれ、コクが有り、まろやかな仕上りとなります。

>お茶の完成!

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